妖怪「毛羽毛現(けうけげん)」


全身が長い毛に覆われた犬に似た妖怪。マルチーズ犬そっくりな姿をしている。

鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」によれば、全身が赤い毛に覆われているので「毛羽毛現」というのだろうとされているが、そもそも出現することが稀な妖怪なので「稀有稀現」、*1と書くこともあるという。
一説によると疫病神の一種で、縁の下のようなじめじめした場所に棲み、棲みつかれた家からは病人が出たり、家族の元気がなくなったりするという。

*1:「めずらしく不思議なこと、めったに出会えぬめずらしいこと」