Fate/Zero 第25話「Fate/Zero」


ついに終わってしまいました。久方ぶりに終わることが寂しく思える作品でした。
アニメ版も原作をうまく汲んでいて見事な出来ではありましたが・・・やはり原作を先に読んでこそ、意味が完全にわかる作品ではあったなと。あの膨大な文字での情報量、そして想像力には、やはり映像ではどうやっても勝てない。
そういう意味では自分は大満足でした。


まぁ、確かに前日譚である限り、あまり救いのない終わり方ではありましたが。
原作を読めば分かりますが、表向きには主役は衛宮切嗣(ある意味セイバーはオマケw)と、その対となる存在言峰綺礼の二人が織りなす物語。でも実はこれは、自分に自信が無い今時の若者ウェイバー・ベルベットが征服王イスカンダルという男の背中を見て、一人前の男として成長する物語と自分は捉えています。
そういう意味では24話ですでに物語は完結しているとも言えますがw
だから、他の登場人物は報われないけど、それも仕方ないなとw
セイバーや凜や桜は、次のSNが本編だからともかく。


それでも、衛宮切嗣という男の生き様には憧れてしまいます。
ああなりたい、けどとても無理wしかも、自分には救いがなさ過ぎると。
やはり、男である限り「正義の味方」を一度は目指すものですが、その道がこうも過酷なものかと!この作品を見て初めて思いますよねw仮面ライダーシリーズとは隔絶しすぎww
だからこそ、セイバーとは永遠に分かり合えない。というか、ZEROでのセイバーは随分と鼻につく、青臭すぎる存在ではありますが。見ていてイラっとするよね?wそれは自分が切嗣側だからか?w


でも、最後に1つだけ切嗣に救いが訪れるこの場面。


イスカンダルの最期も随一の名シーンではあるけど、それでもここが一番の名シーンだと言わざるを得ない。ここは泣くよね…orz
ここで、士郎を助けることにより、切嗣の思いは次世代へと続くことになる・・・
そのことにより切嗣の物語は終わりを迎える。
思いと共に、その強すぎる思いはある意味士郎への呪縛ともなりえるのですが。それを共に乗り越えるのがかのセイバーというところが、まさにこの物語の見事なところでもあります。
でも、アニメ版のSNはイマイチなんだよなぁ〜。ZEROの最後を見ると、続きが見たくなるんだけど。
久しぶりに、「Fate/stay night」ひっぱり出してプレイするかなぁ。SNも、もちろん無印のPC版しか認めませんよw


ということで、まさに「Fate/Zero」は今期一の名作でありました。
アニメを見た人も、見ていない人も原作読みましょう!!

Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)

Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)

それには、まず「Fate/stay night」をプレイしないといけないところがなんとももどかしいところですがw
だから、この小説だけを学生に薦めることが出来ないんですよね〜。
素晴らしい物語を存分に楽しむ為には、時間は惜しむものではない!
中途半端に短縮すると、結局台無しにして、完全に楽しめなくなりますからね。