食堂かたつむり


食堂かたつむり

食堂かたつむり

随分といまさらなんですがw
何故か最近になって、映画化と聞いたり、文庫本でも発売されて書店で目に付く、などという理由で気になっているところで、全然関係無い某掲示板の書き込みで興味をひかれて探していたところ、やっと図書館で発見したのですぐさま借りてきましたw
調べてみたら映画は2月ってとっくに上映されてたんですね!これからかと思ってたw


いや、小川糸さんの作品は初めての経験だったけど、なかなか面白い作品でした。
なにより、優しい文章だったので、軽くさらさら読めるのが有川浩さんと通じる良いところ。2〜3時間もあれば読めるし、これならあまり本を読まない人や子供でも大丈夫です。


内容の方も優しい物語で、最初こそ酷いけどw恋人に裏切られてすべての物を無くしてしまった主人公の女性が、実家に帰り食堂を始める話です。その出てくる食事がまさに絵本に出てくるようなうまそうなものばかりで、読んでて涎が出て来そうになるw人との交流も絵本のような感じで優しい不思議な内容。
こういう優しい物語も読んでてほんわかしてくるんでたまにはいいですw


でも、ちょっとしたトラップというかw
そう、自分がこの話を気になったその書き込みというのが、「ラストの方は人によってはトラウマになるほど酷い内容」、というカキコだったんですが。
だから、自分はついこういう優しい内容でも最後に何かあるぞ、気を付けて読め、とか考えながら構えて読んでしまいましたが(苦笑)
確かに、あれは人に寄ってはすごいショックな内容かもしれないです。その点だけは注意。
でもよく考えると、あれは人間が食べる、生きて行くというのはそんなきれい事だけじゃあない、その為には多くの命が犠牲になっている、とかいう良く言われることですがwこれをうまく現したいと思ってああしたのかな〜と思いましたね。まぁ、ショッキングな内容だったけど、あれでもかなり抑えて書いていると思うし。もっと酷くしようと思ったら出来たと思うw
そういう意味でも、中高生くらいに読んで欲しいかな〜。でも、性格に寄ってはやっぱトラウマになるかな〜wとか書くと、そこが気になって読みたくなるか?w


ということで、ちょっと調べていたらアマゾンのレビューが出て来て、興味をひかれていくつか読んでみたけど。
あれ、酷いね。大事なネタバレすべて書いてるとかもそうだけどw
ちょっと読んでてムカっとした。何、そこまで批評家ぶって偉そうに書いているんだよと。自己中な内容はもちろんだし。で、自分はいつも難しい本を読んでいると言いたいのか優しすぎ、浅すぎるとか、読み慣れない人にはオススメかな、とかなんか見下している感じが丸わかりww
ああいうの普段読むことないんだけど、あれなら参考になんかしない、一切見ない方がいいなと思った。
まだその本を読んだこと無い人があれを読んだら読みたくなくなると思うし、もうちょっと考えて書いたらいいのにね〜。そりゃあじぶんが読んでムカつくような本だったら貶して読まない方がいいとか文句書きたくなる気持ちはよくわかるんだけどww
あの内容は足りない、実際と違う、もっと調べて書け、あれは間違い、こうした方が良い作品になったのではないか?とか編集者気取りかよとw


どうせ書くんなら、いいところ見つけて褒めたい、誰が相手でも伝わり易いように書く、ということを自分は気を付けて書いてるけどなぁ。
実行出来てるかどうかは見ている人に聞かないとわかんないけど(苦笑)